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WORKS

木こりビルダーズについて

放置された森の、曲がり・節だらけ間伐材を使い、地元のワラや土で簡易に断熱した「タフでラフな」自然建築をつくる。

どこでも板を作れる移動式製材機を導入する。

木こりや大工、農家の建築チーム「木こりビルダーズ」を作り、北海道の冬の仕事を作る。

移住者や被災者の住宅・納屋不足をみんなで解決できるようにする。

このプロジェクトで実現したいこと

放置された山林、冬ヒマになる木こりたち、田舎で仕事を展開したい若い人、使われないもったいない土地。これらを結びつけ、ヤマに合わせた建築で、田舎のヤマと経済を変えていく。人のつながり、森にやさしい道と林業技術、簡易製材機を武器に・・・

(ヤマ=木がたくさん生えているところ。平地の森でも「ヤマ」と呼びます)

「木こりビルダーズ」は、北海道をベースに活動します。各地域で活動している木こりや大工などが協働で実践していく、ゆるやかなチームであり、本プロジェクト名です。私たちが普段扱う丸太や簡易な製材から、「丈夫で快適な建築をつくる」そのシンプルな方法を、ワークショップでシェア(共有)したいと考えています。

北海道は冬期間が長く、特に田舎では、暖かくて安心できる住宅や、仕事場・ストックヤードとなる納屋が不足しています。やる気に満ちた若い世代、移住者が地方や田舎でチャレンジするときに、その活動の助けになる最低限必要な建築物であり、万一の災害時にもすばやく安全な空間を作れるように、この活動を立ち上げました。

プロジェクトをやろうと思った理由

ちょうどいい建物、ないなあ・・・

自分もまわりの若い移住者たちも、空き家や空き納屋が少なく、割と慢性的に困っています。北海道の田舎に移住した人がぶつかる壁が、「あったかい家」と「使える納屋」。たいていは築40~50年の家をリフォームすることになるのですが、あったかくするのがものすごく大変。また、そもそも空き家自体が少ない。田舎で何かはじめようという人は、納屋を必要とする人が多い。特に北海道は冬、仕事をするための道具や資材は納屋に入れておかなくてはならない。でもほとんどの納屋は古くても使えるから、年取った農家のデッドストックとなっていて、貸してくれないことが多い。そして、使われず雪下ろししないと、ひと冬で屋根がつぶれてしまいます。。。

ヤマにはもったいない丸太が・・・

一方、ヤマにある曲がった丸太や太い枝だらけの丸太は、普通、チップ用として最低の価格でしか売れない。まっすぐなものしか建材として扱われないから。。。自分らの間伐現場なんて、集材した木材の半分以上がチップ行き、なんてことも・・・。でもほんとは、使いようで立派な構造になる!じゃあ、シンプルに、「木こりが建築を建てればいいんじゃないか?」

森と人にやさしい道づくり

こんな感じで道を作っています。フリーで活動する木こりの仲間と一緒に、森にやさしい道づくりや間伐の技術を高めてきました。写真は去年つけた道。豪雨でもほとんど道が損傷せず、軽トラならスイスイ走れ、小型の重機を入れて間伐材を運び出すこともでき、作業が終わったらすぐ遊ぶことができる。森の道づくりは永続的な森の管理の基盤です。

身の回りで普段よく見かける、手入れの遅れたヒョロヒョロのマツ林。それは簡易な丸太構造を作るにはうってつけのスリムな材料のストック。道さえあれば、ちょくちょく行って、必要なだけ木を出して来られます。伐りすぎない、森が育つペースに合わせた間伐。ちょくちょく行くから、ヤマがよくわかってきます。どれを残して育てるか。じゃあ、どれを伐ったらいいか。そして間伐が進むと、ヤマのふもとには楽しい建築ができていく。ようやくそういう段階に来ました。

地元にあるもので作る

田舎にたくさんある素材、ワラ、もみ殻、土。これも立派な建築材料です。特にワラはほんとに多用途に使えます。今回はメインの断熱材として使います。1996年、2006年に作った自宅等で検証しました。土は内装のメインの素材として。蓄熱・蓄冷、湿度調整、気密、と多機能です。そして一番大事なことは、地域が仕入れをしないで、工事費がほとんど地元の手間(人件費)となること。

手の空く季節、機動力のある地元メンバー

自分たち木こりは道づくりや森づくりをし、冬は割と時間がある。大工、農家とチームを組んで、秋口から冬に建築を建てたらいいんじゃないか?そしてその要として、「移動式のコンパクトな製材機があれば、ヤマと建築が直結できる!」ということで、今回、信頼性の高い、米woodmizer社のコンパクトな機種を購入することにしました。

写真は90cmの太さの原木まで挽けるもの、今回購入は70cm幅のものを予定

建築家も同じことを考えていた

ヤマの「もったいない」を知り合いの建築家に話してみたら、やっぱり、既存の木材流通の無駄を感じていた。現在の製材品は、なんと一本の製材用丸太から40%しか製品にならないそうだ。つまり、60%はのこ屑とチップになってしまうということ。エネルギーも無駄だし、その分たくさん木を伐らないといけないということだ。

小規模でも合理的な木材利用に変えていくことで、地元のヤマの木も残せるし、お金も節約できるし、エコだ。小規模だから人間の活動全体に対するインパクトは小さいかもしれないけど、田舎を変えるインパクトはきっと、大きい。

網野 禎昭(あみの よしあき)
法政大学デザイン工学部建築学科教授

構想中の小屋の構造

また、現在プロトタイプ小屋の構造計算を山脇さん(山脇克彦建築構造設計)にお願いしています。活動趣旨がすごく面白いということで、なんと無料でやっていただけることになりました!

プロトタイプ小屋、曲がりの細丸太をボルトで組む。断熱はワラ・もみ殻などを、土・石灰などでからめて充填する。なるべく天気に左右されず、山里の現場で効率よくつくる方法、追及します。

これまでの活動

1985年から東京芸大で建築を学び、卒業後は神奈川の設計事務所で設計の仕事をしました。バブル最後のころで「こんなの続くわけない」と、山梨の自然農の知り合いの家づくりを半年ボランティア。ヤマが荒れていることに気付き、まず林業だ!と北海道に帰ることを決意。現場作業員になりました。

1993年から、北海道・下川町で林業に従事。1996年に、アメリカのオフグリッド通販誌「Real Goods」を目にし、取り寄せて、ワラのブロックを断熱材にする「ストローベイル建築」をつくる。夏涼しく、冬あたたかい空間ができ、ワラも腐れなかった。だれでも参加できる反面、ワラの確保・保管の問題や、手間がすごくかかる課題も見えた。

下川町森林組合では、トドマツ間伐材の葉からアロマオイルを作り販売したり、炭を販売し、北海道では珍しい、伝統工法を進める札幌の設計事務所とも知り合う。伝統工法で使う長材を供給するために製材工場とのつなぎ役をやり、画一的な木材流通の問題を痛感しました。

2006~2008年にかけて、旭川に伝統工法とワラ断熱を組み合わせた自宅を建設。構造は工務店が、850個のワラブロック積みと内外壁の土壁塗りは家族や友達で行い、小さな薪ストーブ一台でマイナス20度以下の日も快適に過ごせることを確認。これを機に、自然派左官の野田肇介、ワラ建築研究のカイルと知り合い、1年に1回くらい、新築やリフォームのワラ・土建築ワークショップをやりました。

2006年、旭川に移住し70年放置された森に住む。森と人をつなぐNPOを設立し10年活動しました。山主に希望を持ってもらう仕組みづくりに取り組み、運営は軌道に乗り、2016年、代表をやめフリーに。同じくフリーの木こり仲間 out woods足立成亮と、道づくりや間伐の仕事へ。また森を肌で感じられる「ツリーテラス」を各地に作り、また「ライジングサン・ロックフェス」でも大型丸太テント空間制作に関わり、「木こりがヤマからの発想で建築をつくったら、建築が変わる!」と確信しました。

旭川の自宅。
プロの指導で素人が寄ってたかって塗った外壁。

上川町、森のガーデン・テラス

2017ライジングサンロックフェスにて、森のチルアウトブース制作(out woodsとして) 間伐現場ではほとんど捨てられる細丸太、枝、樹皮を使って制作

クラウドファンディングお待ちしています。

2017年、滋賀県の親方のところで仕事中に、移動式の簡易な製材機のデモを見て「これだ!!」と思いました。
2018年、輸入元である京都・美山里山舎を訪問し、可能性を肌で感じ、クラウドファンディングをやることを決意しました。

今回「木こりビルダーズ」を立ち上げる陣内雄と申します。

メンバーには、林業、大工、左官、ワラ建築研究家(岡山)、木造建築家(札幌と東京)、構造家、家具・空間・webデザイナーが参加してくれています。

自分は、建築設計や、林業の現場作業・商品開発、森林NPO運営、自営林業などに25年関わり、ヤマや地域とつながらない木材流通や建築に、もどかしい思いを抱えながら仕事をしてきました。

ようやく機が熟し、森の道づくりや製材機、田舎向けの建築技術を重ね合わせて、新しいプロジェクトの構想をつくることができました。

camp-fire.jp